ウクライナに侵攻したロシアに対する批判は続いているが、戦火はやまない。
この出来事に対して、「日本も他国から侵攻されるかもしれない。ウクライナのように反攻できるのだろうか」という思いを、どうやら多くの日本人が抱いたらしい。その結果、防衛費の倍増、敵基地攻撃能力の保持などの議論に進んだ。
ひと頃から考えれば驚くべき変化だ。でも、これで国防は一安心と感じた人は少ないだろう。今後どうなっていくのか、考えることは多々ある。
私が感じたのは、言葉の通じない国にも逃げるウクライナ人のたくましさだ。万一日本が侵攻されたとき、日本語以外は使えない日本人も海外に逃れることができるだろうか。
日本人もロシアと同様の加害者だった
しかしここでは、ロシアと日本の類似性を考えたい。満州に対する日本の侵攻は、
今回のロシアによるウクライナ侵攻と類似している。
(たとえば東京新聞の2022年3月11日付けの記事参照)
つまり日本は、ロシアと同様の加害者側だったことがあるのだ。このことに考えが及んだ人は、そう多くはないように思う。
ウクライナの市民から見ればプーチン政権周辺だけでなく、一般のロシア国民も許すことのできない人たちになっている。侵攻の命令を下したのはプーチンだったにせよ、ロシアの軍人が自国に攻め込んできてひどいふるまいをしたのだ。
たとえば2023年6月27日のNHKあさイチ
侵略した国の国民を許すことはできない・・・
上記NHK番組によると、ロシア人は、軍人以外に普通に暮らす人々も、少なくとも3世代が過ぎるほどの長期に渡ってウクライナの人びとから恨まれ続けることになる。
それは、中国や朝鮮、東南アジアから見れば、第2次大戦後80年が経過しようとも自国に侵攻した日本の国民は許しがたい存在なのだということを思い起こさせる。
ウクライナとロシアのことを思うとき、日本という国も加害者であったことを思い続けよう。
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